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著作集・第1巻がついに刊行!
第2巻(既刊)で花田が到達した
日本のジャーナリズム再生の道のりの
思想的源流がここにある。
「立ち上がる主体」は日本にいるのか、
日本の記者たちはジャーナリストになれるのか―。
四半世紀の時を超えた花田の怒りを聞け。
解題:大石泰彦氏(青山学院大学法学部教授)、
マーティン・ファクラー氏(ニューヨークタイムス元東京支局長)。
西ドイツに留学中に偶然出くわした
「メディア産業労働組合」の結成は、
花田の下宿先で隠密に交渉された。
花田は、組織を超えて連帯しようとする
西ドイツのジャーナリストたちの躍動を目撃し、
目撃者として、その論理的意味を抽出する論文を書いた。
著作集・第二回配本では、その貴重な論文
「ドイツにおけるメディア産業労働組合の結成とその背景
―対抗公共圏構築の試み」を収録する。
花田達朗コレクション
花田達朗の仕事はジャーナリズム研究という一本の柱を通す
ことができる。
公共圏論、空間論、制度論などの研究に貢献した学徒は、
ジャーナリズムの改善を通じた豊かな市民社会の創造を追求した。
花田の筆は、日本のジャーナリストへの共感と連帯、
そして、怒りと絶望を隠さなかった。
同時にそれは、信頼を失う既成メディアと軌を一にするように、
ジャーナリズム研究を痩せ細らせていった
日本の研究者たちへも向いた。
理論と実践を通じ、ジャーナリズムに自己の宿り場を探し続けた
孤高の社会学者の40年にわたる全仕事。
花田達朗ジャーナリズムコレクション
既刊
第2巻 ジャーナリズムの実践
――主体・活動と倫理・教育2(2011~2017年)
続刊予定
第3巻 ジャーナリズムと公共圏
――市民社会のための理論(’19/2予定)
第4巻 ジャーナリズムの空間
――制度研究へのアプローチ
第5巻 ジャーナリズムの環境条件
――メディアとテクノロジー
第6巻 ジャーナリズムと時評
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