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「ぼくは砂を胸に流して立っている砂時計に似てただ佇っている」
津波で友を喪くした竫かなる絶唱である。同時に会津戊辰戦争の悲劇を、福島が背負い込まなければならなくなってしまった原発事故を、時代と人間との悲しみを、砂となって還元させているのである。曾祖父が戦った戊辰戦争から150年、本年は日大闘争突入50年に当たる。(福島泰樹)
150年前の戊辰戦争、50年前の神田カルチェラタン闘争、そして福島の現在を繋ぐ第1歌集。
板硝子かたかたと鳴る窓並ぶ会津連隊跡地のカフェの
折り返す人もありけり若きらの白虎の墓碑に忘れ雪飛ぶ
地吹雪に口をしっかり結びたり佇ちつくす胸のそのがらんどう
この町を出ようという西出丸椿坂は雪 さむざむと見き
堪らなくなればダリアを聴きに行く火のごとき酒並ぶ酒場へ
駅の北に磐梯山がそっと立つ仲間外れのようであったよ
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