新仏教とは何であったか

新仏教とは何であったか

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出版社
法蔵館
著者名
中西直樹
価格
2,530円(本体2,300円+税)
発行年月
2018年12月
判型
A5
ISBN
9784831855565

新仏教運動はどのように成立し、仏教界に何をもたらしたのか? またなぜ急速に衰退することになったのか? 近代仏教における一大運動、初の本格概説書!


明治から大正初期、「新仏教」を標榜し、仏教界の改革を訴えた青年たちと、彼らが中心となって結成された仏教結社により展開された「新仏教運動」――。その興亡の軌跡と歴史的背景とを、仏教界全般の動きはもとより、国内外の社会情勢や諸宗教の動向、行政側の対応なども踏まえて描きだす。

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本書は、明治以降に生滅した新仏教論と結社活動に着目し、近代日本仏教の歴史を、仏教をとりまく社会状況との関連にも考慮しつつ概説したものである。その変遷過程は、大きく三段階に分けることが可能であろう。第一は、仏教結社運動がはじまり、そのなかから旧態依然とした宗派仏教への批判が芽生えていく段階である。続く第二は、新仏教を標榜し宗派をこえた仏教結社が登場し、盛んに仏教改革運動が展開される段階である。そして最後の第三は、新仏教の衰退が諸宗派の復権と連合体制の再編のなかで進行していく段階である。これら各段階の検証を通じて、近代に活発化した新仏教論と仏教改革運動の歴史的意義を改めて問おうというのが本書のねらいである。(「まえがき」より)
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