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北海道の大地に魅せられ、晩年は病と闘いながら北の大地を描き続けた画家・相原求一朗の人生記。
長男として家業を継ぎ、会社経営に追われるなか、絵の道を諦めきれず社長業との併走を選び、やり遂げた相原の仕事ぶりや人柄から伺える、几帳面に記録・整理された制作日記や手帖の言葉をもとに、激動の人生を辿る。
丁寧に綴られた日記からは、幼い頃の思い出、戦争に翻弄された青春、経営者としての苦悩や喜びの日々、働きづめの仕事を終えて深夜に取り組んだ絵画制作、本音で語り合った画家仲間たちとの熱き時間、極寒のなか北海道の大自然に一人身を置いた取材旅行、晩年、日々悪化する病に苦しみながら挑戦した北の十名山シリーズへの製作など、自身に厳しく且つ誠実な生き方がにじむ。
画家として、人間として全力で生きた相原求一朗の人間像が浮かび上がる。
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