1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
著者は『科学革命の構造』に先立つ三年前、本書所収の論文「本質的緊張」で科学における伝統と革新のあり方を論じ、〈パラダイム〉概念をはじめて導入した。それは、科学を独自の文脈のなかで捉えようとする内的な科学史と、社会や文化との関係で科学を論じようとする外的な科学史を架橋する試みである。
本書は『科学革命の構造』前後のクーンの論文集(1959-76)であり、I Historiographic Studies(科学史論集)、II Metahistorical Studies(科学哲学論集)の全二部からなる。「パラダイム」概念のひとり歩きとは別に、科学と歴史、科学史・科学哲学・科学社会学などを論じながら、常に歴史と集団との関係でその学問の意味をラディカルに捉え返している。科学史研究の方途をしめすとともに、現在の学問状況への真撃な批判の書であろう。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。