戦時下の日本犬

戦時下の日本犬

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出版社
蒼天社出版
著者名
川西玲子
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2018年11月
判型
B6
ISBN
9784909560230

明治維新後の洋犬流入によって、日本列島で暮らしてきた犬は絶滅の危機に瀕した。それを救うために保存活動が立ち上がり、洋犬に対する日本犬という名称が誕生する。しかし、その困難な活動は戦争に向かう時代と重なる運命にあった。やがて国家総動員体制下、飼い犬まで集めて撲殺する供出運動が始まるのである。かろうじて生き延びてきた日本犬に、再び絶滅の危機が迫った。 

 多くの飼い主が泣く泣く犬を手放す中で、「シェパードに負けない軍用犬にしよう」という軍用日本犬論も台頭。最後まで日本犬を守り抜こうとする人々は、極限の苦悩を強いられた。人間と共に生きてきた犬に降りかかった過酷な運命は、現在の私たちに多くの教訓を与えてくれる。また、保存活動が抱え込んだ「世界の中の日本」という難問は21世紀に持ち越され、いま時代のテーマとして再浮上している。

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