BIOSTORY vol.30

特集:北海道における人と鳥獣

SEIBUNDO Mook

BIOSTORY

取り寄せ不可

出版社
誠文堂新光社
著者名
BIOSTORY編集委員会
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2018年11月
判型
B5
ISBN
9784416718223

【特集】
「北海道における人と鳥獣」

日本列島を形成する主要4島の動物相は、北海道と他の3島間で大きく異なることが知られている。
結氷する世界最南端の海域たるオホーツク海に面するため、沿岸域に鰭脚類をはじめとする海獣類がことのほか多く回遊する点でも、
生物地理学的に見て特異な地域に位置付けられる。
さらに、近代に至るまで水稲耕作が根付かず、狩猟採集生活が長く続いた北海道は、列島の中、
人と野生鳥獣の関係史をひときわ長期に亘りかつ詳細に把握し得る地域として、歴史学(社会経済史)的な観点からも興味深い。

また、近代以降、和人による入植、開拓が本格化する中、駆除や乱獲がエゾオオカミ、ニホンアシカなど多くの種を絶滅にも至らしめた。
そして、開発が更に進んだ現在、人と鳥獣の軋轢は一層激しさを増している。

本特集では、列島の中、生物地理的にも社会経済史的にもひときわ特異な位置を占めてきた北海道の過去と今を、
アイヌもとりわけ重要視した大型鳥獣数種に焦点を当てつつ、人と動物の軋轢・共生という視座から見つめ直してみたい。

■目次
<特集>北海道における人と鳥獣
序論 北海道に探る多種共存の糸口
1 〝人との共存〟以前の動物たち
遺伝子が解き明かす北海道の生物地理
2 歴史からみた人と生き物
エゾシカと人の関係史──縄文から近代まで
北海道のクマ信仰・クマ儀礼
3 現代にみる人と生き物── 軋轢と共存
トド・アザラシの漁業被害との共存
ヒグマと人との共存に向けて──アイヌの知恵に学ぶ北海道のヒグマ管理
北海道における希少猛禽類の事故と環境治療

【連載】
〇珍品図鑑
〇論点
〇巻頭言
〇フィールドレポート(海外・国内)
〇自然を読む
〇必読書

【短期連載】
〇地域の和食

【不定期連載】
〇生き物のいま

【投稿原稿】
【学会情報】ほか

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