矛盾社会序説

矛盾社会序説

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出版社
イースト・プレス
著者名
御田寺圭
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2018年11月
判型
B6
ISBN
9784781617268

建前ばかりの社会が目を背け続ける「透明化された存在」の話を始めよう。

ネット上で賛否を巻き起こした『白饅頭note』、遂に書籍化。



社会が「自由」を謳歌するには「不自由」をこうむる人柱が必要不可欠であり、

耳あたりのよい建前の背後で、疎外された人びとの鬱屈がこの世界を覆っている。

現代社会の「矛盾」に切り込み、語られることのなかった問題を照らし出す。



「かわいそうランキング」下位であるということは、

ほとんどの人からかわいそうと思ってもらえないどころか、

その存在を認知すらされず「透明化される」ことを含意する。

場合によっては、「自己責任だ」「自業自得だ」と

石を投げられることすらあるかもしれない。

そうした人びとの、誰の目にも触れることのなかった小さな祈りを

本書の19編にまとめたつもりである。(本文より)



【目次】

01 「かわいそうランキング」が世界を支配する

02 男たちを死に追いやるもの

03 「男性 “避” 婚化社会」の衝撃

04 外見の差別・内面の差別

05 「非モテの叛乱」の時代?

06 「ガチ恋おじさん」――愛の偏在の証人

07 「無縁社会」を望んだのは私たちである

08 「お気持ち自警団」の誕生と現代のファシズム

09 デマ・フェイクニュースが「必要とされる社会」

10 「公正な世界」の光と影

11 橋下徹はなぜドナルド・トランプになれなかったのか

12 なぜ若者は地元から去ってしまうのか

13 「働き方」の呪縛

14 ベーシックインカムが解決できない問題

15 疎外、そして近代の甦生

16 「ひきこもり問題」のパースペクティブ

17 この社会には透明人間がいる

18 「社会的な死」がもたらすもの

19 相模原事件の犯人を支持した人びと

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