調律 opus 2001~2018

第一句集シリーズ

調律 opus 2001~2018

取り寄せ不可

出版社
ふらんす堂
著者名
山田やよひ
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2018年11月
判型
A5
ISBN
9784781411224

◆第一句集シリーズ/I

冬の川鳥を照らして降りてくる



山田やよひ、は植物や動物や鉱物を詠むことで自身の幼・少・壮・老の人事の時を大きな風景と交差させたのではないか。

(序・佐々木六戈)



◆自選十句

調律師遠ざかる影涼しかり

花筏筏の櫂は語らずに

はなびらをたくさん踏みし足の冷え

涼風至る押し花の開きかけ

八月の折り鶴に眼を描きにけり

朧月朱墨の力なぞりたる

冬の川鳥を照らして降りてくる

年輪の伐り倒されし冬の蝶

寒茜一羽追ひつくまで赤し

人の世の仕舞ひ方など野蒜摘む

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