取り寄せ不可
わたし、花住苑子は両親を亡くしてから、妹の絢乃と二人でつましく暮らしていた。
けれど、まだ19歳の学生である絢乃が、突然の妊娠と結婚を宣言したことをきっかけに大げんか。ボタンを掛け違えたように、すれ違って……。二人で暮らしていた東京のマンションは彼女と結婚相手に譲ることにして、わたしは大学時代の恩師の言葉を胸に、軽井沢へ向かった。
それが、妹に贈る手作りウエディングと、染色家の若旦那・登季さんとの温かな出会いにつながっていき――。
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