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学生時代に出会って以来、文芸批評家の仕事を支え、また「文学的同志」として人生を共にしてきた最愛の妻が、乳がんにかかった……最後まで聡明さと向日性を失わずに逝った妻を、ホスピス病棟で看取った〈看病記〉。そして妻の没後まもまく郷里に帰り、人工透析を受けながら自らの身体を蝕む病(腎臓病と糖尿病)とたたかう〈闘病記〉……そんな痛苦に満ちた日々にあって唯一、精神の拠り所となったのは「すべてを書き留める」ことだった。 文芸批評家が初めて他者のテクストを離れ、自らの等身大の姿を赤裸々に綴った〈魂の報告書(エクリチュール)〉!
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