天使集

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出版社
アトリエサード
著者名
村田兼一
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2018年11月
判型
B5
ISBN
9784883753284

「眠り姫」「パンドラの鍵」「さかしまのリリス」「少女観音」に続く、待望の新写真集!

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天使というタナトスの闇に浮かぶ、エロスの残像
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「天使集」と聞いて「かわいいエンジェル風のモデルが沢山出て来る」と思われる事も多いが、モデルたちは天使役としては現れない。
ルネッサンス絵画に出てくる受難の女性といった感じだ。
「天使らしきもの」はどちらかと言えば絶対者や傍観者、死の影として現れる。

ギリシャ神話を描いた絵画に、思春期の私は不思議な衝撃を受けていた。
私が見た絵は、長い髪の豊満な乙女が大岩に両手を鎖で繋がれ、恍惚と居る場面だ。

整理のつかない少年の心には、仄暗いタナトスの闇に浮かぶ恍惚の美女が、不可解なエロスの残像となって染み込んでいった。

それが何十年もかけて熟成されたものが、この「天使集」だ。
――村田兼一

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羽根や角やキノコを付け加えることで、
村田はモデルたちを両性具有的な存在に
変身させようともくろんでいるのかもしれない。
――飯沢耕太郎(写真評論家)
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モデル=月乃ルナ、森之宮遠子、七菜乃、蜜マリア、あまね飛鳥(ページ出現順)

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