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◆第一句集シリーズ/I
沖の風もつれ始めし海鼠舟
ふらとさんの視線や感覚は一層深穏となり、作品は深く多彩な綾を紡ぎつつあるが、彼自身は眼前に伸びる厳しく果しない俳句の道をいま一度見据えなおしていることだろう。
(序より・山尾玉藻)
◆自選十句
一人寝に文字なき時計地虫鳴く
鷹つかむ天に最も近き枝
頬杖に見入る絵巻や虫の夜
艦船に十一月の雨至る
祇園会の本能寺の裏抜けにけり
八月や太平洋の沖に沖
薪の束数へてをれば雪婆
春の炉やがつんと第五交響曲
夕立や瓶の底なる陀羅尼助
沖の風もつれ始めし海鼠舟
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