離島は寶島

離島は寶島

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出版社
公人の友社
著者名
齋藤正己
価格
4,180円(本体3,800円+税)
発行年月
2018年10月
判型
A5
ISBN
9784875558187

現在、日本の農業には、緊急に解決を要する課題として、農地の耕作放棄の問題がある。この問題は終戦後の農地改革以降から起き始めたものと認識すべきものである。日本の農業の弱点と言われているのが、経営の零細性が指摘され続けながら、一向に経営規模拡大へ向かわなかったことである。
 農業は国民の食糧を生産する第一次産業である。農業は広大な耕地を利用する必要があり、地域では土地を最も面として使用しながら営まれる産業である。その農業生産を担ってきた地域は、当然、都市部から離れた地方都市であった。
 日本は6,000以上の有人・無人の島によって構成されている。戦後のスタート時点では、離島地域と呼ばれた地域には、約130万人の人口があったが、現在では約60万人である。中山間地域以上に人口減少の著しい地域が離島地域である。多くの離島地域で行われている産業は、第一次産業の農林水産業を中心としたものであり、これといって新しい経済的な改革が期待できるようなものではなかった。しかし離島地域でも主体的に地域の活性化に取り組む動きが始まっている。離島地域では、インターネットや流通のイノベーションが生み出す新しい変化が、着実に農業を変えようとしている。変えなければならないのは依然として地域を覆っている耕作放棄地なのである。
 東京などの大都市があり、その周辺地域と地方都市によって成り立っているのが日本の国家である。地方都市が衰退することがあってはならないのである。広大な地域で繰り広げられている農業などの人の営みが地域を作り、その先に日本全体の発展がある。耕作放棄地の解消は難問で解決は未だに道半ばである。

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