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古琵琶湖層のど真ん中で生を受けた著者は、1988年にここでゾウの足跡化石が発見されたことで勢いづき、さらなる興味が増幅し、レントゲン写真で研究するだけに終わらず、そのくぼみの正体解明を続けてきた市井の研究者の調査報告書である。
開業医の傍らその興味は、現存する動物の実態との比較におよび、さらには南アジア各地での調査研究に発展する。その綿密な調査方法を多くの図版を掲載し、丹念に解明している。河川敷や発掘現場などでどのように足跡を見つけたのか、それはどんな動物のものなのか、解明していく手法が克明に記述され、この分野に興味ある人々に多くの参考となる手法を提起したほかで見られない貴重な報告書となっている。
古琵琶湖層群からは、ゾウ類、サイ類、シカ類と思われる偶蹄類、ワニ類、ツルやコウノトリなどの大型トリ類の5種類の足跡化石が確認され、一方、歯や骨はそれ以上確認されたものの、実際生きていた動物には及ばないことから、調査が進むに実際の動物の足跡を確認するため上海の動物園やサファリパークで調査にすすむという執着ぶりが楽しく読み進められる著書となっている。
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