取り寄せ不可
亡き妻を愛する大富豪との契約結婚。
承諾したのは母になりたかったから。
執事によって広大な屋敷の中へ通されるあいだ、タリアは緊張していた。
これから会うニックは、テキサスでも古くからある名家出身の、
とんでもない億万長者だ。しかも、セクシーでハンサムでもある。
そんな男性に、「実はあなたには娘がいる」と言わなくてはいけない。
生前タリアの親友は、自分の娘の父親は彼だと話していた。
どんなに愛していても、血縁でないわたしは親友の子の母になれない。
でもニックに託せば、今後も会うくらいはさせてもらえる?
必死なタリアの目に光る涙を見て、ニックは驚くべき提案をした。
「きみが母になれる方法がひとつだけある。ぼくと結婚すればいい。
ただし愛はなしで」そう言って、彼はタリアの唇を奪った。
今回、サラ・オーウィグが描くのは読者から大好評の、愛なき契約結婚もの。ヒロインはいつか振り向いてもらえることを願って、いい妻、いい母になろうと努力しますが、ヒーローはひたすら「ぼくが愛しているのは亡き妻だけだ」と言うばかりで……。
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