移動遊園地

移動遊園地

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出版社
ふらんす堂
著者名
田窪与思子
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2018年10月
判型
四六判
ISBN
9784781410906

◆第四詩集

彼女はいまどの惑星にやってきたのだろうか。黄色いチョウの「伝言」はいま「あたし」になにを伝えようとするのだろうか。

(栞より・吉田文憲)



『移動遊園地』制作には、要するに「記憶」を乗り越えた、あるいは少なくとも「記憶」と釣り合う「あたし」の現在を書きたいという、詩人主体の切実な思いがこめられていたのでした。

(栞より・野村喜和夫)



◆収録作品より

クレピュスキュル(たそがれ時)という言葉に魅せられる、

彼女。

思わずその言葉をつぶやいた、

茜色の空の下、

トラムには乗らず、

石畳の裏通りを歩いていると、

古びた建物に囲まれた広場に、

立体絵本のような移動遊園地が現れた。

(「移動遊園地」より)

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