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前著『仏教精神分析―古澤平作先生を語る』(2016)に続き、本書においても、古澤の高弟であった永尾によって、近代の精神療法と仏教との関連(特に親鸞の心、フロイトの心、念仏、内観など)について多くのテーマが語られることで“古澤平作“の素顔が明らかにされる。
驚くべきことに古澤平作は晩年、自由連想とともに念仏を称えるようにと説いていた。そして、人間の計らいを一切なくし、無作為に「ありのまま」をいただく姿勢にこそ治療としての重きを置いていた。
人生そのものの解決としての「阿闍世コンプレックス」の克服、臨床場面における直感・直観やコンパッション、スピリチュアリティ(日本的霊性)、外と内の中間相で自然に物事が成立する中動態の世界、といった近代精神療法にも通じる概念などが、仏教に通底する多くの知見にもとづいて論及される。
またNHKラジオ『宗教の時間』において「精神分析と仏教」のテーマで放送された永尾の対談を掲載し、さらに宗教学・哲学の分野から岩田文昭による解説も収録した。
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