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卑弥呼の鏡ともいわれる三角縁神獣鏡等34 面、大量の鉄製武具等の埋葬品や、竪穴式石室・木棺等、地震による崩落で盗掘を免れた当時の埋葬状況を、大判のカラー写真と図版で検証
①初期ヤマト王権の人物が眠る大和(おおやまと)古墳群で唯一未盗掘
卑弥呼の墓ともいわれる箸墓古墳、全長約300 mを誇る渋谷向山古墳(伝景行天皇陵)など、初期ヤマト王権の中枢を担った人物が埋葬される奈良県の大和古墳群は、ほとんどが盗掘されていたり、陵墓指定のため発掘できない古墳ばかりである。そのなかでも古墳時代前期前葉(3 世紀後半)の黒塚古墳は、地震による崩落で大規模な盗掘を免れたため、当時の埋葬状況が復元可能な唯一の調査例として大変貴重。
②30面を超える卑弥呼時代の鏡の出土状況が判明した唯一の調査例
卑弥呼の鏡ともいわれる三角縁神獣鏡33 面の出土量は国内最多。画文帯神獣鏡1面ふくめ、大量の鏡が埋葬当時のまま出土。ここから副葬方法、埋葬位置のルール等、当時の人々の考え方を復元する重要なデータが得られる。
③さまざまな分野による総合研究の成果
3次元計測を導入し、計測画像、笵キズ、詳細な写真、考古学的分析、自然科学分析などによる多面的な調査結果を収録。
④武力と権力の象徴―鉄製武具の出土量が最大
鉄製武器も豊富で、鉄鏃出土量も古墳時代前期で最大の出土量。ともにヤマト王権中枢の人物の墓にふさわしい質と量を誇る。当時、鉄は輸入品と考えられ、単純な武力だけでなく、権力の象徴でもあった。他に中国製とみられる小札甲(小札出土量も日本最大)、旗のような正体不明なU字形鉄製品などもあり、中国大陸との直接的な交渉の証拠となる。
⑤日本国内に無数に広がる古墳の出現期を意味づける発見
黒塚古墳は古墳時代前期前葉(3世紀後半)にあたり、古墳時代の幕開けであるヤマト王権との関係や、全国に広がる多数の古墳を意味付けるのに不可欠な古墳。
⑥古墳・鏡・鋳造技術の研究者必見
古墳時代の幕開けで最大量かつ未盗掘という貴重な情報を提供。本書は古墳研究はもとより、鏡の研究、鋳造技術を研究する人にとって必見の書となる。
⑦迫力の大型本
B4判(364×257 ㎜)の大判を採用。500点をこえる図版・写真等、カラー写真を多数含む圧倒的な情報量で全貌に迫る。
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