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本書はトマス・アクィナス(1225-74)の生涯と著作についての詳細で的確な紹介に加え独自の見解を展開した,世界で定評の画期的な概説書である。トマス研究者のみならず中世の思想や歴史など他分野の研究者にとっても,中世思想とその背景を知る上で必携の一書となろう。
基本的な一次資料をはじめ広範で最新の関連文献を活用し,トマスの波乱に富んだ生涯に関して幼少年期から晩年までの活動と,死後の列聖裁判の実情をも明らかにする。
ナポリでの学習にはじまり,ドミニコ会入会,パリやケルンでの教育を経てパリにおける教授経験を通して,50年代からイザヤ書註解や『命題集註解』などの執筆活動を展開,超人的とも言える作品群を紡いでいく。その後,1256-59年と68-72年の二度にわたりパリ大学の講壇に立ち,二年後に亡くなるまで,トマスは無数の異なった仕事に従事しつつ,未刊の著作も含めて膨大な作品を残した。
著者はトマス作品の批判的校訂版であるレオニーナ版の編集経験を生かし,修道士,教師として活動したトマスの多岐にわたる著作を詳細に検討し,著作の背景や執筆年代,さらに正確な内容を分かりやすく説明しつつ貴重な情報を提供する。英,独,伊,西,葡などすでに7か国語に翻訳されており,本書は最新の改訂に基づく決定版である。
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