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南アフリカの特異な人種構成からひもとくイギリス系人種のアイデンティティの模索。
南アフリカは、白人のイギリス系とアフリカーナー(オランダ系・ボーア人)、さらに黒人、カラード(ケープタウン周辺の先住民、混血の人々)、移民と人種構成の特異な国である。南アフリカでおこった人種差別政策の始まりにはに白人同士の対立があり、歴史の中でいかにイギリス系の白人国家意識が確立されてきたかを当時の文献を元に検証する。
アパルトヘイト研究に偏った南アフリカ史研究のなかにイギリスの問題を定位し、イギリス帝国の植民地支配の歴史の理解に光を当てる意欲作。
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