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次代を担う児童生徒たちにとって必要となる資質・能力の1つとして,数学的モデリング能力が注目されている。
日常生活や社会活動で起こるさまざまな事象を数理的に捉え数学的に処理し解決する過程や,数学の事象について統合・発展的に考え数学的に表現する過程において,数学的モデリングの能力の役割は重要といえる。近い将来のわが国の算数・数学カリキュラムは数学的モデリングの積極的な導入が前提とされており,その評価も火急の要請課題となるだろう。
本書は,著者が提出した博士論文『原場面に着目した数学的モデリング能力に関する研究―フッサール現象学の方法と応用反応分析マップを援用して―』を加筆・修正したものである。モデリングの評価の一助となる研究でもあり,モデリング能力の枠組み構築とともに,モデリングの実際を視覚化する方法を提供している。
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