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▲7六歩△3四歩。
この、ごく当たり前の2手目の局面で発動する奇襲、それが筋違い角戦法です。
角交換から▲4五角と打ち1歩得。その後角を巧みに使い相手が対応を誤ればあっというまに必勝態勢に持ち込めます。
なによりも自分だけが知る土俵に相手を引きずり込んで戦うことができるのが最大の魅力です。
本書は筋違い角の大家、武市三郎七段とアマチュア強豪の筋違い角の使い手、美馬和夫氏の共著で、筋違い角をあらゆる角度から解説した一冊。「筋違い角のすべて」のタイトルに偽りなしの内容となっています。
筋違い角の歴史から始まり、振り飛車編では対△5五歩・5四銀型と対△5三歩・5四銀型を解説、さらに相筋違い角編、居飛車編、その他の戦型編、後手筋違い角編、実戦編(対話形式)、極めつけは武市の筋違い角必至&詰将棋と盛りだくさん、筋違い角の骨の髄まで味わい尽くせる一冊です。
以下は武市七段のまえがきからの抜粋です。
「この本を読み、相手が読んでいなければ、きっと面白い戦いができるでしょう」
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