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生後16ヶ月で自閉症と診断された息子のIQは、189だった。特殊教育は本当に彼のため? 息子の数学的センスを引き延ばすべく、自ら保育所を立ち上げた母は、彼の才能に圧倒されることになる--。
この子はアルファベットを読めるようにはならないと特別支援クラスの教師から通告されたわたしは絶望した。息子ジェイクが本当に必要としている教育は何か――そう考えたわたしは、自分で彼の教育をしようと心に決めた。几帳面で器用、IQは189。しかし、ジェイクはほとんどのことに無反応だった。重度自閉症児と診断されたジェイクだったが、スーパーに行けば、一瞬で買い物を暗算し、お菓子箱を見れば「平行六面体は十九個の球体で構成される」と呟いた。ジェイクには手を焼かされたが、ほかの子供にはない才能もあった。自ら保育所を立ち上げ、ジェイコブうを育てたわたしだったが、しかし三人の子を抱え、多忙を極め、脳卒中で倒れてしまう。試練の中でも、ジェイクの数学の才能はどんどんと伸び、応用天文学にも興味を示すようになった。わたしは8歳の子どもを、太陽系の授業に参加させてくれるよう、大学教師に電話をした。息子は円周率200桁まで記憶し、12歳で物理学ジャーナルに掲載される論文を書いた。その後ジェイクは宇宙物理学者として独り立ちしたばかりか、『60 Minutes』や『TEDx teens』にも出演、ノーベル賞の受賞も期待されている。
自閉症児と診断されながらも、特殊な才能を持った息子を宇宙物理学者に育てあげた母親による、感動的手記。
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