「夫婦別姓」はなぜ阻まれ続けるのか
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2015年12月、最高裁判所は民法第750条の夫婦同氏強制を合憲とする判断を下した。選択的夫婦別姓を切実に願い闘ってきた人たちの落胆の声は大きかった。30年以上の運動にも関わらず、なぜ「夫婦別姓」は未だに成立しないのか―。
今年に入り「夫婦別姓」と関連した3件の訴訟が始まり、男性が原告となる新たな動きも見える中、もう一度この問題をさまざまな視点から捉え直し、根底にあり続ける問題や今後の可能性を探りたい。右派イデオロギーによる政治がもたらす問題、婚姻制度・戸籍制度という根本の問題から、「夫婦別姓」の意味、「家族」の形を考える。
(執筆者)
坂本洋子、井戸まさえ、想田和弘、小国香織、福島みずほ、堀江有里、大野聖良
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