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本書は、フランスの福祉国家の特徴である家族政策の発展と再編に焦点をあてる。子どもを産みやすく、育てやすい国といわれるフランスは、出産後、家庭内に留まるか、労働市場に戻るかいずれを選択しても不都合にならないように政策を展開している。これまでの研究蓄積が少ないなか、その政策過程での政治対立、財政的問題をいかに乗り越え、国民的合意を作り上げてきたのかを丹念に追う労作。
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