小春日

小春日

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出版社
ふらんす堂
著者名
高橋香帆
価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2018年9月
判型
四六判
ISBN
9784781410876

◆第一句集

潮騒を仄かに聞きて西瓜畑



俳句の基本は「見ること」だと一般に考えられているようだが、耳を澄まして聞く、ということも同じくらい大切である。

(序に代えて・岸本尚毅)



◆自選十五句より

まだ白き富士を窓辺に雛の間

迫り出せる下枝の花やボート漕ぐ

梨の花夜風に傷むことなかれ

庭苔の光の粒や梅雨晴間

空蝉を風のをしへてくれにけり

遊船の水尾月光を長く曳き

手を離れ灯籠波に乗りにけり

椎の実やフランス山を登り来て

十三夜濡るるがごとき屋根瓦

水枕取れたる人に小春かな

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