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講談社児童文学新人賞出身作家の最新作。熊のような巨体の阿久津善太は、授業で、もう一人の剣道経験者、蓮見宝と模範試合をすることになるが、小柄でおどおどしている宝に、あざやかに「抜き胴」を決められてしまった。クラスの中では「根性なしとビビり」と、からかわれている善太と宝は、剣を交えるうちに成長し、互いをかけがえのないライバルとして意識するようになっていく。小学生たちのリアルな息づかいが聞こえてくる!
講談社児童文学新人賞出身作家の最新作。バドミントンに熱くなる中学生たちを描いた『マイナス・ヒーロー』の落合由佳が、次に選んだテーマは「剣道」!
熊のような巨体の阿久津善太が、小学校の六年間、飽きずに続けてこられた唯一のこと、それが剣道だった。授業で、もう一人の剣道経験者で、転校してきて間もない蓮見宝と模範試合をすることになったが、小柄でおどおどしてばかりの宝に、善太はあざやかに「抜き胴」を決められてしまう。
クラスでは「根性なしとビビり」と、からかいの対象となっている善太と宝だが、くすのき剣道クラブで剣を交えるうちに、自分の意志で剣道と向き合うことでたくましく成長し、体格も性格も違う二人が互いをかけがえのないライバルとして意識するようになっていく――。
スポーツ小説の王道中の王道、「ライバルとの切磋琢磨」を描きつつ、小学生たちのリアルな息づかいが防具越しに聞こえてくるかのような力作です。
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