アートセラピーによる治療は,クライエントの成長につながる有意義な機会を与える。しかし,アートの過程・関係性の状態・発達理論の複雑な相互作用を理解していくのは必ずしも容易ではない。
本書には,子どもの創造的な表現を理解し,その理解を治療に向けるために,効果的で人をひきつけるツールを開発する際の方略が多数掲載されている。
アートの発達・アートセラピー・子どもの発達に関する最良の文献を統合し,創造性を養い,関係性を成長させる,アート材料の有する力強い役割を強調している。理解の助けとなる多数の事例とアートの具体例によって,心理社会的理論・神経生物学的理論・愛着理論を説明し,愛着障害・不安・悲しみ・親の葛藤・経済的困窮・薬物依存・子どもの虐待・自閉症スペクトラム障害などへの実践的な応用を紹介する。
子どもに対するアートセラピーの詳しい用い方に関する,詳細な手引書を求める臨床家にとって非常に役立つガイドブックである。
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