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◆第一句集シリーズ/I
花散るや金輪際のそこひまで
「金輪際」の語をなぜ作者が集名に選んだか。それは散る花によって亡夫の魂を鎮めようという思いと作者が夫の死後も強く生き抜こうという意志からではなかったかと思っている。
(序より・小澤實)
◆自選十句
桜より燃えうつる火やおのれへと
花散るや金輪際のそこひまで
走るまへ腿よく叩く桜かな
東京の闇はむらさきちちろ鳴く
竜宮城洗つて金魚鉢に戻す
玉くしげ箱根に得たる檀の実
月に躁ぐわが細胞や六十兆
君逝きし世界に五月来たりけり
葉桜や鋲に閉ぢたる検死創
我よりの賀状も君が遺品なる
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