活人剣

活人剣

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出版社
体育とスポーツ出版社
著者名
村嶋恒徳
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2018年9月
判型
A5
ISBN
9784884584160

【私を生んだのは父母である。私を人たらしめるのは教師である】
 これは『武士道』(新渡戸稲造著)の中の一文です。私がこの本の製作に着手するきっかけとなった一行といっても過言ではありません。
 私は、剣道を教える教師です。教師として、生徒を本当の人として育てたのか、剣道は本当に人造りに役立ったのかという自分への問いかけが始まりでした。
剣道はもちろん「勝ち」を求めて立ち会いますが、勝つためにどう努力したか、どう工夫したかがすべてを左右します。では、どのように工夫・努力するかの問題ですが、その源が知識であり、心の豊かさであり、視野の広さなのです。つまり、これから述べようとするところです。
 《人たる生き方》ということを焦点に、個別的で、一言では言い尽くせないものを《剣道をする》という側面から見ようと思います。
 身の回りのすべてのことへのかかわり方が、剣の心に通じています。もっと深く、広く剣の心をとらえることは、未来に夢をもって生きる心を更に豊かにするものと信じます。(中略)
 学び、求め、そして、剣の心を活かして生きてほしい。日本人として誇りをもって溌溂と生きてほしい。その原点を未来の子供に伝えてほしい。そして、立派な仕事をし、社会の大事な役割を担う大人になってからでも、『人とは……』と自己に問いかけながら生きてほしい。これが私の考える「活人剣」です。
 東京高等師範学校で学んだ先生の著作『正眼の文化』・『永遠なる剣道』などは、ある意味で活人剣について述べられたものです。本書はそれらを手本とした私の指導の経験や、私がその時々で雑誌や書物、先輩の話などで感動したことを書き残したものです。様々の角度から、かつじの要素となるであろうことを取り上げてみました。
 「はじめに」から

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