取り寄せ不可
◆第七句集
次の生は月の兎にならめやも
子供の頃、月には兎がいて満月の夜になると餅をついている、と教えられた。満月を見るとたしかに黒い影があり、餅をついているように見えた。その月に住みたいというのが、私の夢であり、ロマンである。
(著者)
◆自選十五句より
初日出づ天の岩戸を押し上げて
土手焼く火己れ蝕みつつ進む
並び落つ春の谺の夫婦滝
一日生き一日老いて枇杷すする
引く鳥に未練の羽音ありにけり
涸滝の一縷の水のあきらかに
覗き込む顔押し上げて泉湧く
目に見えぬものを映して水澄めり
満開の風の牡丹となりにけり
木の実独楽影も回りてゐたりけり
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。