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『世界人権宣言』(1948年12月10日に国際連合総会で採択された宣言)は、誰もが知っている。しかし、女性の人権についてはどうだろうか。たびたび話題になるわりには、女性の人権に関する宣言については知られていない。法的・社会的な男女平等を最初に要求したのは、オランプ・ド・グージュである。彼女は1791年に、『女性および女性市民の権利宣言』を書いた。その後、現在にいたるまで、フランスと世界における女性の地位にまつわる問題は解決せず、人びとをおおいに憤慨させ、激しい論争を引きおこしつづけている。
本書は、この分野における先駆者であるオランプ・ド・グージュの宣言と、1967年11月7日に国際連合が採択した『女性に対する差別の撤廃に関する宣言』を紹介したものである。それぞれの条文に加えて、女性の権利を守る立場を表明した古今の作家や政治家たちの言葉から選りすぐった文章を掲載し、女性の自由と男女平等に関する本質的なテーマにアプローチする。
女性に対する差別との戦いがいつまでも記憶にとどまるよう、31人の現代アーティストが条文の理解を助けるためのイラストを描いた。
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