エピソディカルな構造

エピソディカルな構造

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出版社
彩流社
著者名
吉田朋正
価格
3,740円(本体3,400円+税)
発行年月
2018年8月
判型
B6
ISBN
9784779125102

18世紀以降のモダンな批評的言説を、

鮮やかな概念地図と共に描いた一冊!



「批評のハードウェア」と題された第一部において、

著者は『活力測定考』以降のイマニュエル・カントの

テクストのほか、コールリッジ、マリオ・プラーツ、

ピランデッロ、ポール・ド・マン、T・S・エリオット、

ハンス=ゲオルク・ガダマー、ポール・ヴァレリーといった、

18世紀から現代にいたる様々なクリティシズムを、

独自の明確なフレームワークの中で読み解いてゆく。



マニエリスムとヒューモアの概念を駆使し、

〈小説〉を近代的表象として新たに再定義しようと試みた表題作。



マクルーハンのメディア概念を用いつつ、

近代批評のバイナリー・コード(二値的装置)を徹底的に

分析・批判し、哲学的美学を脱構築した第2エッセイ「内容と形式」。



そして第3エッセイ「倒壊する言語」では、

リスボン大震災(1775年)という啓蒙期の大事件を軸に、

17-18世紀の科学史的パラダイム・シフトを鮮やかに読み解き、

その「歴史的反復」を、構造主義以降から

ディコンストラクションへと至る現代思想の文脈内に蘇らせる。



これらの理論的エッセイのほか、

第二部「フラグメンタ・リテラリア」には、

モダニズムの時代を扱った数々の文学的エッセイを収録。



特に巻末の長い講演録「モダンの二重螺旋〔より糸〕」では、

「失われた世代」を代表する三人の批評家、

ケネス・バーク、マルカム・カウリー、エドマンド・ウィルソンら

の批評的軌跡───それぞれが、モダンな批評の

〈理論〉〈編集〉〈歴史〉を代表するとされる──をたどり、

1920-30年代という大転換期の知性史の一端を

生き生きと読み解く。

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