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戦災から復興を遂げ、明治百年を目前に沸き立つ東京。変貌していく街並みの背後に静かにたたずむ遺構や、明治・大正期の文豪ゆかりの地、作品の舞台を訪ねて在りし日の面影を浮かび上がらせた、街歩きのための絶好の案内書。昭和初期を代表する文芸評論家が描く修業時代の体験を元にした作家たちのエピソードや、市井の人々の話にはドキュメンタリーの魅力が横溢。
明治・大正の面影のこす昭和の東京。
人々の暮らしが織りなす街の風景。
戦災から復興を遂げ、明治百年を目前に沸き立つ東京。変貌していく街並みの背後に静かにたたずむ遺構や、明治・大正期の文豪ゆかりの地、作品の舞台を訪ねて在りし日の面影を浮かび上がらせた、街歩きのための絶好の案内書。昭和初期を代表する文芸評論家が描く修業時代の体験を元にした作家たちのエピソードや、市井の人々の話にはドキュメンタリーの魅力が横溢。
勝又浩
高度経済成長による開発の波が、まさに津波のように街の姿を変えつつあるなかで、この「散歩」がなされ、景色が描かれたわけだ。確かめてはいないが、いま東京湾・隅田川の名物となっている屋形船は、この船宿の人たちの生き延びた新時代の姿ではないだろうか。こんなふうにこの本は、その後急激に消えてしまった「明治・大正」の最後の「おもかげ」を際どいところで描き、伝え残してくれたのである。
「解説」より」
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