取り寄せ不可
日本は超高齢社会を迎えて久しいにもかかわらず、
「認知症」という症状に完全に対応する法的な策は未だに確立されていません。
「後見制度」の利用を思い浮かべる方も多いと思いますが、この制度には盲点とも言える欠点があり、
本書ではなるべく法制度に頼らずに認知症の親の財産と生活を守る方法を、
事例に沿って提案しています。
本書の考える後見制度の欠点は、大きく次の2つです。
・「硬直的」に過ぎ、お金を「家族」単位ではなく「個人」単位で管理するため、
利用者が心理的な抵抗を感じやすい
・「後見人に非常に強大な権限が与えられる」ため、
本人が嫌がろうと「本人のため」という建前で全部後見人が決めてしまえる
実は、本書で取り上げるトラブルの大半は、きょうだい間のこじれから弁護士に相談が持ち込まれています。
人間関係さえ良好に保たれていれば、家族の話し合いによって対処でき、
裁判所のお世話になるような事態にはならなかったかもしれません。
読者の皆様には、本書をきっかけに、
法制度によらない親の認知症対策を考える手掛りを掴んでいただきたいと思います。
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