走査透過電子顕微鏡の物理

基本法則から読み解く物理学最前線

走査透過電子顕微鏡の物理

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出版社
共立出版
著者名
田中信夫 , 須藤彰三 , 岡真
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2018年8月
判型
A5
ISBN
9784320035409

ルネサンス以降,人類が作りだした主要な科学機器のひとつとして,顕微鏡が挙げられるだろう。17世紀のフックやレーウェンフックによる微生物の観察から始まり,光学顕微鏡,電子顕微鏡,走査プローブ顕微鏡,X線顕微鏡などの開発が進んできた。そして,その観察対象はついに100億分の1メートルの単原子にまで到達したのである。
 本書で扱う透過電子顕微鏡は1931年にドイツで開発された。我が国でも,1930年代後半から大学や国立研究所を中心に研究が進められ,現在では研究と技術開発で世界をリードする国のひとつとなっている。
 本書では,発展著しい透過電子顕微鏡法を大きく牽引している,走査透過電子顕微鏡(Scanning transmission electron microscopy; STEM)を詳解し,代表的な研究成果を簡潔にまとめている。人類が原子を直接観察できるようになるまでの歴史も概観し,X線回折法や光学顕微鏡および走査プローブ顕微鏡法と比較しながら,STEMの本質をやさしく解説した一冊である。

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