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戦後の日本社会は政治から経済、家族、教育、社会保障に至る制度基盤を、高度経済成長期をとおして形成してきた。そうした制度が徐々に機能不全に陥り、その弊害が誰の目にも明らかな形で社会問題化し始めたのが、平成という時代であった。
本書では、「ポスト工業化」、「ネオリベ」、「格差社会」、「ポスト冷戦とグローバル化」、「五五年体制の終焉」、「日常の政治」という6つのキーワードによって、この時代の赤裸々な姿を浮き彫りにする。ポスト平成を迎えるにあたり、平成の30年間に露わになった社会問題のゆくえを考える一冊。巻末に、辻田真佐憲氏との特別対談収録。
第一章 ポスト工業化と液状化する社会
第二章 ネオリベ化した社会の理想と現実
第三章 格差社会の「希望は戦争」
第四章 ポスト冷戦と強化される対米依存
第五章 55年体制の終焉と挫折した政治改革
第六章 「日常の政治」からポスト平成を切り開く
第七章 辻田真佐憲×藤井達夫 特別対談
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