国籍や出自によらない多様な越境が常態となった今日、「移動」という視点抜きに、流動的な「ことば」を語ることはできない。本書では、そのような「移動とことば」の常態を踏まえ、研究者自身が移動を続けながら研究テーマに向き合う地動説的研究を目指した。当事者のインタビューやライフストーリーをもとに、複数言語環境の中で移動する人々の、他者との関係性、言語経験・記憶を解き明かす。
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