取り寄せ不可
とめどない涙のあとに、
小さな恋の虹が架かる……。
領主の末裔ながら、現在は貧しい暮らしをするクロスビー家。
一人娘のレオノーラは若い娘らしい華やかな生活とは無縁で、
ばあやと一緒に、家政能力のない両親の世話をしている。
あるとき村の老医師が倒れ、新しい医師ガルブレイスがやってきた。
先日、みっともなく転んだところを助けてくれた彼との再会に、
恥ずかしいような、嬉しいような思いがレオノーラの胸に湧いた。
その感情がいったいなんなのか、自分でもわからなかったけれど……。
そんなある日、レオノーラがつらい出来事に見舞われて
必死に涙をこらえていると、ドクター・ガルブレイスが言った。
「誰かの肩にすがって泣きたいときは、いつでも声をかけてくれ」
穏やかな作風で癒やしを与えてくれる無双の作家ベティ・ニールズの名作選をお贈りします。レオノーラの良いときも悪いときも陰から見守っていたドクター・ガルブレイスの大人の包容力がすてきです。
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