雨の梯子

雨の梯子

取り寄せ不可

出版社
ふらんす堂
著者名
柘植史子
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2018年7月
判型
B6
ISBN
9784781410739

◆第二句集

冬めくや雨に梯子の残されて



句集名は集中の一句に拠りますが、こうしてみると、あの時出合った梯子がまた違った貌でこちらを見ているような気持ちになります。気付かなければそのまま忘れ去られてゆくもの。この世はそのようなもので溢れています。

(あとがきより)



◆収録作品より

蚕豆の転がりさうもなき形

風薫る虫の翅音のこがねいろ

水打つて戻れば一人消えてをり

汗の引くまで葉のそよぎ聞いてゐる

向日葵を照らす夜汽車の長さかな

爽やかにドレスの裾を持つ役目

町ぢゆうの仮名拾ひ読む春着の子

ががんぼを見し夜の腓返りかな

マスクしてほのぼのとある眉間かな

草もみぢ息をするたび人古び

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top