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◆第四句集
蝌蚪の紐神のいたづらかも知れず
地球上のすべて、今私がここに存在することも、詩を書くこともすべて神のいたずらのように思える。
17年間の作品を収録した待望の第4句集。
◆自選十五句より
火星まで水を探しに旅始
野の石が一遍の墓小鳥来る
春眠の子が春眠を蹴つてをり
青草を摘む鬼婆とならぬやう
東京に富士見ゆる日や種おろし
あめんばう水輪いくつ作れば死
大虚子も母も駄々つ子椿餅
魂あるとせばこの一本の夕櫻
晩夏光日曜だけの道化師に
東京は終の止まり木黒ビール
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