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自然・社会・文化の相互関係と動態を生態人類学の立場から解明してきた掛谷誠の著作集。第3巻では、世界のなかのアフリカを考える。国際協力はいかにあるべきか、地域研究はどのような貢献ができるのか。現地に根づいた実証的なフィールドワークと、そこから築き上げた理論に基づいて、アフリカの課題を人類に普遍のものとして問いかける。
*推薦*
アフリカに新たな発展の地平をひらく
地域研究の立役者であった掛谷は、内陸アフリカを「内的フロンティアを抱えた空間」と位置づけ、そこでの人びとの営みが有する未来への潜在力に着目した。地域で育まれ、外部の政治・経済的条件との交渉を通して変性し、活性化される在来性の潜在力 を「アフリカ的発展」の源泉と考える本書は、地域研究と開発実践の統合を試みた貴重な足跡である。
市川光雄(京都大学名誉教授・元日本アフリカ学会会長)
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