殴り合う貴族たち

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出版社
文藝春秋
著者名
繁田信一
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2018年8月
判型
文庫
ISBN
9784168130755

優雅で上品な王朝貴族……それって本当?

宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける。拉致、監禁、襲撃もお手の物。加害者は〝優美で教養高い貴公子〟だった! 『源氏物語』には決して描かれなかった、御堂関白藤原道長ら有名貴族の不埒な悪行を、「賢人右府」こと藤原実資の日記『小右記』などから丹念に抽出した意欲作。

【貴公子たちの悪行の数々が半端ない!】
・宮中で蔵人と乱闘(中関白藤原道隆の孫)
・従者を殴り殺す(粟田関白藤原道兼の子息)
・しばしば強姦に助太刀する(御堂関白藤原道長の子息)
・法皇の従者を殺し、生首を持ち去る(内大臣藤原伊周) ほか

「平安貴族とは、こんなにも破廉恥な、野蛮きわまりない者たちだったのか。これまで思い描いてきた、直衣姿や狩衣姿も美々しく、歌を詠み、恋にうつつをぬかしていた貴公子淑女は、いったいどこへいってしまったの? これでもかと暴かれる衝撃的な出来事のオンパレードに、読者は目を丸くするにちがいない」――解説・諸田玲子氏

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