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◎2019年4月 南極と北極の総合誌「極地108」
(公益財団法人日本極地研究振興会)書籍紹介
「結婚」を考えるすべての人にーー
時は1971年。
婚約後、フィレンツェに留学した愛子、
第十三次南極地域観測隊の越冬隊員として任務を遂行した輝海
イタリアと南極でそれぞれの「婚約時代」を過ごした夫婦が描く回想録。
いつの時代でも恋愛は素晴らしい。
モールス信号の暗号だけを頼りに、「婚約時代」を一万三千キロ離れた南極とイタリアで連絡を取り合った石川夫妻。お互い一目惚れ。運命の赤い糸が今日まで二人をずっと結んでいる。こんな夫婦になりたいなと思える、ちょっと不思議で痛快、心温まるセピア色のイタリア、南極記。
本書は三部構成。一部の「フィレンツェ青春第一楽章」は愛子のフィレンツェ留学の章。
二部は輝海の「十三次隊の南極記」(南極観測船「ふじ」越冬隊員時代に本人が撮影した未公開のカラー写真を多数収録)。三部の「フィレンツェ青春第二楽章」では再び愛子のフィレンツェへと戻り、イタリアの統合教育など立ち止まって考えてみたいテーマを考察する。
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