取り寄せ不可
騙されて、妹が背負わされた負債をブリーはいま、清算した。
部屋を出ようとしたそのとき、聞き覚えのある声が響きわたる。
「勝負をしないか。賭けるのは100万ドルと、君の体だ」
ブリーはその場に凍りついた。声の主がウラジミールだったから。
10年前にブリーを見捨てた、魂もくらむほど美しい大富豪。
彼のせいで妹と二人、奈落の底の人生を歩むことになったのだ。
ところが、運命の女神はウラジミールに微笑む。
わななく唇を噛みしめるブリーに、彼は皮肉な笑みを浮かべた。
「これで君は僕のものだ。僕が望むあいだ、ずっと」
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