もう一つの太平洋戦争

もう一つの太平洋戦争

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出版社
彩流社
著者名
J・C・マクノートン , 森田幸夫
価格
8,140円(本体7,400円+税)
発行年月
2018年8月
判型
A5
ISBN
9784779125041

日本軍の真珠湾攻撃は、アメリカ日系人に衝撃を与えた。

祖国日本と自国アメリカが戦争を始めたからだ。



特に二世には、生を受け育てられた国のために戦えるのか、

それとも

監視下に置かれ、最終的には収容所に入れらるのか。

自分の忠誠心はどう示すべきか?



アメリカ軍の戦士としてヨーロッパ戦線で活躍した二世の

ことは知られているが、対日戦争の隠れた戦士としての

重要要員であった語学兵のことは、あまりにも知られていない。

戦後も国家機密の一つとして、公言を抑えられていた

二世たちの口から、少しずつ語られ出したのは1980年代に

入ってからである。



本書は、1960年代から80年代にかけて盛り上がった

公民権運動のなかで、日系二世、三世から上がった

二世語学兵の足跡を軍の正史の中に入れるべきとの声に

応えたクリントン政権下で、

アメリカ陸軍の歴史記録の専門家として国防総省に所属する

著者がまとめた総合的な著作であり、

日米戦争の“知られざる”通史でもある。



偏見と無理解のなかで、忠誠心と自らの信念に従い、

また同時に父母の祖国への葛藤を秘めながら、

戦時という極限のなかを生きた語学兵6,000人の記録を

精査する。

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