関係の病としてのおとなの発達障碍

関係の病としてのおとなの発達障碍

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出版社
弘文堂
著者名
小林隆児
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2018年7月
判型
A5
ISBN
9784335651786

●人間関係がうまくいかない原因は、乳幼児期の親子関係にあった!



最近増加している成人の発達障碍。

「発達障碍」と診断されることで、長年抱えていた不安が解消されて安堵する患者さんがいる一方、治療法は確立されておらず、診断が一人歩きしている現状であることは否めません。



著者は小児精神科医として、長年にわたり自閉症スペクトラムの治療とカウンセリングに携わった経験から、乳幼児期の親子関係、とりわけ母から子への働きかけが、子どもの発達に与える影響の大きさに注目しています。



子どもからの「甘えたくても甘えられない」複雑な甘えのシグナルを見逃さず、子どもが抱える不安を適切に解消してあげることで、親子のコミュニケーションは豊かで実り大きなものとなります。

逆に、緊張感の絶えない親子関係では、子どもはつねに不安にさらされ、他人と安定したコミュニケーションを築くことがむずかしくなってしまうのです。

発達障碍の治療において、こうした人間関係の原型を見抜くことが重要であることは言うまでもありません。



本書では、おとなの発達障碍に苦慮する精神科医のために、「関係をみる」精神療法のコツをすべて開示しています。

臨床家は限られた臨床の機会において、自らの全存在をかけて患者と向き合い、己の感性で「母と子の関係の病」を見抜く必要があると提言し、多くの症例を挙げて治療のポイントを解説します。

人間が人間を診断し、治療するという精神科医療の原点を、卓越した筆力で感動的に描き出した、ライフワークの到達点です。

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