出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます
「ポケットに入れて、背中にかついで、心に思って、僕はモンブランを連れていく。」
「そうだ、両親にとって箱の中の黄ばんだ書類はどれも大切なものだった。落ち葉が激しく舞いあがり、木枯らしが吹きすさぶ。コンテナには不要品の数々が積まれていく。同じことが繰り返され、そうして時間は流れていく。
さようなら、きみたち。僕は箱に別れを告げた。」(本文より)
突然の大惨事から10年以上を経て、記憶と、記録と、創作をからませて綴った心の再生の物語。
装幀家・司修氏による表紙・カバー・帯デザイン。
※モンブラントンネル火災事故について
モンブラントンネル(Tunnel du Mont-Blanc)は、フランスのシャモニーとイタリアのクールマイユールを結ぶ全長11.8kmの自動車道トンネル。1999年3月24日午前11時頃、モンブラントンネル内を通過中の冷蔵貨物トレーラーが燃料漏れにより爆発、たちまちトンネル内に火災が拡大する。激しい煙と高温のため多くの被害者はトンネル内シェルターにたどり着けず、死者は39名に及んだ。
本書『モンブラン』の著者ファビオ・ヴィスコリオージの両親は、友人とともにこの火災事故に巻き込まれて亡くなった。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。