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わが国の教育現場においては,問題行動を抱える子どもが増え,教師・スクールカウンセラーがその対応に苦慮している。そして近年,認知行動療法(CBT)は,エビデンスに基づく心理社会的技法として現場においても急速に浸透しつつある。
本書には,児童生徒と向き合う機会のあるすべての支援者にとって有益な情報が含まれている。すなわち,児童生徒が学校で示す心の問題,不安,抑うつ,摂食障害,ADHD,発達障害,攻撃,いじめについての的確な理解,そして,学校内外における教師・スクールカウンセラー,心理士が,CBTの実証的支持にもとづくアセスメント手法,事例概念化,特定の介入技法などを用いたさまざまな面接技術である。
子どもの自尊感情を高め,やる気を引き出すテクニックや怒りをコントローする方法などが事例とともに紹介され,教師や保育士,心理士やスクールカウンセラーらの援助職にとって,子どもとの効果的なコミュニケーションの仕方を学ぶことができるであろう。
教育現場の現実に対処する糸口を得るための実践的マネジメントの指導書である。
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